「大改造!!劇的ビフォーアフター SEASON Ⅱ」にて放送されました!

屋根が腐った家<完全公開>
【放送日時】
平成24年11月4日(日)
2時間放送

築120年の大きな茅葺屋根が特徴的な古民家。
その歴史ある家は老朽化でもうボロボロ。雨漏りで水浸しになり天井の梁は朽ち果ててしまい、もう倒壊寸前の危険な状態!廃屋とも言える家に「匠」平川徹が挑み川嶋建設が持つ「匠の技」「123年培われた土木技術」で美しく、機能的に大変貌を遂げました。

玄関を入ると屋根のトップライトから暖かな光が差し込み、正面には安全が確保された裏山が望める。
柱、梁などは当時のものを最大限に生かし、モダンな中にも懐かしさが感じられる。特に天井はこの家が持っていた煤竹を敷き並べ、その間を通る光はやわらかで心地良い。

生活スペースは住まわれるおばあちゃんと介護されるご家族の使い勝手を重視し、どこからでも家中見渡せ、バリアフリーで明るい光が差し込む快適なスペースとなっている。
この家に有り、使われていなかった格子戸や長持ちは匠の技で手を加え、テーブルや食器棚となり用途を変えてまた懐かしく使えるようになった。

川嶋建設の建築工事部には木工事班があり、棟梁:田中定(現代の名工)を中心に多くの熟練大工、若手大工が伝統工法で大工仕事を行っている。
木の癖を読み、古材を生かし、伝統的な継手など、受け継がれた工法を匠の技としてこの家にも用い、また100年(世紀を超えて)生活を守り続けられると確信している。

空きビン等のガラス廃材から作られたリサイクル製品のミラクルソルを敷設し、吸水性を有するために結露より生じた水分を保水することで蒸発散による床下の温度上昇を抑制します。また、カビが生育できるpHは4.0~7.0程度であり高アルカリ性を有するため防カビ効果が期待できます。

表層すべりがあったので岩判定の結果、軟岩のⅠに類するものであった。土砂すべてを搬出し安全勾配に切り直し、植生マットラス金網を設置した法面対策を施工した。

当社の産学協働で開発した新耐震工法で航空機などにも使われている炭素繊維を用いるもので高強度、軽量、施工性が良く、この家では水平面に設置したが伝統工法と新工法の融合でより一層耐震性に優れた住まいとなった。

川嶋建設の匠たち

120年暮らしを続けた家は、かなりくたびれていた。

< 棟梁:田中 定 >
匠の指示のもと、職人としてこの家の持つ魅力を最大限、引き出せる工法を常に考え若手職人に指示をしてきた。「住む人の想い」を一番に考えできるだけ伝統工法を用い工事を進めた。息を吹き返したこの家は「世紀を越えて」子子孫孫使い続けていただけると確信している。

最初の訪問で、調査に入った時 この仕事はやりがいがあるぞと感じた。

< 作業所長:森垣 好彦 >
この家を蘇生する意味を考えた時、ご家族が生まれ育ったこの家を、思い出と共にこの場所に残したい強い思いを感じた。
匠の指導のもと、各職人と工法などについて知恵を出し合い、その強い思いに応えようと、夜遅くまで打合せを重ねた。暑い夏であったが、全員が心を一つに、工事を行った。
今、竣工を迎え屋根の茅おろしに、ご家族をはじめご近所の方々まで顔を真っ黒にしながら手伝っていただいたことは深い思い出となった。私達の思いが、ご家族の皆様に伝わったのではないかと自己満足している。

「古民家蘇生」「耐震ブレースX」担当
技術部 大林 守
電話:0796-29-5127
FAX :0796-29-5125
広報担当
経営推進室 佐々木 一彦
電話:0796-22-4321
FAX :0796-22-5939