株式会社 川嶋建設

RECRUIT 2024

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CHALLENGE STORY 01 | 古民家から、建築のあるべき姿を学ぶ。

01 人が培った歴史と知恵には、
まだまだ教わるべきことがある。

川嶋建設が手掛ける事業の1つに、古民家蘇生があります。古民家という聞くと、多くの方が現代のライフスタイルには対応できないものと考えるでしょう。しかし、建築家が慎重に調査し、診断した上で、 適切な処方を施せば、新しい現代住宅に生まれ変わる民家がたくさんあります。元々の材料や空間を最大限に利用しながら造り変えて、豊かな現代住宅として蘇らせる。それが私たちの考える古民家蘇生です。川嶋建設が古民家蘇生に取り組む理由の1つが、建築や暮らしの根本が古民家にあるため。例えば、今は住宅でもビルでも当たり前のようにエアコンは設置されます。しかし、エアコンがない時代、人はどのように暮らしていたのでしょうか。そう考えた時、涼を感じるための設計や暮らしの知恵を古民家が教えてくれるのです。私たちは新しい技術も追い求めてはいきますが、人間が培った知恵や歴史を古民家から教わっています。

02 元々の素材に最新技術を加え、
古民家をアップグレードする。

豊岡市にある永楽館は、川嶋建設が手掛けた古民家蘇生の1つ。築後100年が経過していたため老朽化していましたが、回り舞台、花道、桟敷席などの機能をそのまま保持していた芝居小屋でした。復原工事にあたってはこれらを踏まえ、指定文化財として歴史的・文化的価値を損なうことのないように工事を進行。元々ある基礎石や土台の部材などは大切に再利用し、壁土は剥がし取った古い土と新しい土を半々に混ぜ合わせて復原するなど、建物の雰囲気の面影をしっかり残していきました。一方で、軸組に耐震的な補強を加えて、阪神淡路地震クラスに耐える構造へ。永楽館が芝居小屋として一番華やかしき頃の大正11年頃の姿に忠実に復原するとともに、現代の芝居小屋として活用するための諸設備を充実させることで、見事に息を吹き返しました。このように川嶋建設では、これまで50軒を超える古民家蘇生を行っています。

03 古民家とともに、
伝統技術も次の世代へ。

古民家蘇生に取り組む意義として、技術の継承という側面もあります。今、家を建てる場合、朝トラックで資材を運べば、夕方にはある程度の形ができてしまう時代です。そこに、墨打ちなどの伝統技術は必要ありません。こうした技術を持った職人は今、どんどん少なくなっています。だからこそ、古民家蘇生を通して、日本で培われた技術も受け継いでいきたいのです。技術的なこと以外にも、大切なことを古民家は教えてくれます。例えば、囲炉裏。囲炉裏があることで家族は自然と一か所に集まり、一家団欒の時間が生まれました。現代においても、家族を繋ぐためにはこうした場所が必要だとということを、囲炉裏ひとつから学ぶことができます。近年は住居としてだけではなく、介護施設などにも活用されることも増えてきた古民家。これからも川嶋建設の手で命を吹き込み、未来に活かしていければと考えています。